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診察番号: 033 |
| 子供が欲しいので離婚。正しい選択? |
![]() 既婚者ながら、いつも楽しく拝見しています。
実は家庭のことで悩んでおり、「離婚」も視野に入れています。 ”子供がいないこと位で離婚?”とおっしゃるかもしれませんね。確かに少し前まで、子供のいないことも肯定的に受け止めていくつもりでした。 しかし、実は私は中学生頃から大の子供好きで結婚イコール子供のいる生活を描いていました。親類縁者も認める子供好きの子供でした。 50歳を間近に子供のいない今、そして妻(現在44)との関係もギクシャクしている今、離婚して、新たな人生のやりなおしすら考えています。 子供ができたらできたで大変なのも承知しています。何より本当に可愛いと思えるのは小学生まででしょうし、自分の育て方を誤れば全く望まない育ち方をしてしまうリスクも承知しています。それでもやはり子供が欲しいのが現実です。妻の方からは、年齢、体調から「今から子供を作るのは絶対いやだ」と断られています。子供ができなかった理由は自分にも、妻にもあり、特定できていませんので、再婚しても子供ができない可能性もあります。 しかし、このような気持ちである以上、このまま一生連れ添うより、別れを選んだほうがいいですよね。実現できるか分かりませんが、子供を持つという夢を叶えるために、一歩踏み出したいのです。このような相談は少ないと思いますが、何かアドバイスをいただけますか。 (48歳 男性 東京都 既婚) |

とても辛い気持ち、自分が自分に苛立つ気持ちが伝わってきます。
あなたはすごく責任感の強い方なんだと思います。
そのぶん、いつも「べき思考」に似た正義感にとらわれて、自分で作ったルールで自分を拘束しています。
たとえば、「子どもがいなくても、男として妻を愛し続けるべきだ」とか、「できすぎた妻なのだから、自分がもっと我慢するべきなんだ」といった、心の中の決め事です。
しかし、肝心の「感情」がそれに着いていっていませんね。こんな人生はいやだ、やりなおしたいと、心は悲痛な悲鳴を上げているではありませんか。思考と感情がこんなにかけ離れているのは、深刻なことだと思います。どちらか一方の自分を貫き通す覚悟を早急に決めないと、どっちつかずの状態で、健康を害してしまうと思います。
お子さんがいてもいなくても、「子どもや子作りに関する考え方の不一致」で、離婚を選択するご夫妻はたくさんいます。法律上はともかく、心理的には、子作りの問題はそれほど人間関係を大きく左右する大切な問題だということです。
だからこそ、あなた一人で抱え込まずに、奥様に率直に話してみたらいかがでしょうか。伝えなくてはならないことは、いたってシンプルです。「自分はやはり家族が欲しい。これまで子どもに恵まれなかったことは仕方がないけど、もう子どもはいらないと匙を投げ、聞く耳を持たない君には、信頼を感じにくい」と。
いずれにしても奥様にもあなたと同じレベルで悩み、苦しんでもらう必要があります。夫婦が同じ水準で苦しみ、同じように痛みを分け合うことは、結婚生活の基本ですよね。その作業をせずに片方が我慢している限り、奥様との再スタートであれ離婚であれ、どちらもうまく進まないでしょう。
あなたの率直な考えを伝えてみて、それでも彼女の心が動かないようであれば、それは「子作り」の問題とはもはや関係なく、そもそも男女関係として成立していないのではないでしょうか。

